KURUring(クルリング) コース 1(C30_01)

2023年3月中旬。曇り/晴れ、気温15℃。10時出発、約30km。
菜の花と桜で春を満喫できるコース。

KURU~しびらきファーム~しびらきベーカリー~鴨川堤桜通り~コーヒーと発酵のお店BigMouse ~KURU
クルリングコース 1 ◀◀◀今回のコースがご覧になれます

~自転車でつながる人と地域と~   2022年7月16日にオープンしたKURUを拠点にサイクリング。
KURUring(クルリング)と名付け、埼玉周辺の季節や風景、風を感じられるコースを地元のサイクリストの方に教えていただきながら、美味しいものを食べたり、地域の方々とコミュニケーションをとったりしながらのんびり楽しくサイクリングしていきます。

KURUを出て羽根倉通りを左に進む。交通量の多い道なので気を付けながら20m程進むと左手に土手へ上がれる小道が現れる。その先の階段を登ると土手上だ。振り返るとKURUの入口が見える。「いってらっしゃ~い」と手を振ってお見送りしてくれた。土手の菜の花とKURUの建物の黄色がとても合っていて春を感じる。走る前は曇りで肌寒さもあったけれど、走るにつれお陽さまが出てきて汗ばむほどに。

羽根倉橋(西)の横断歩道をわたり、土手上に上がり秋ヶ瀬橋を目指す。秋ヶ瀬橋を渡り、荒川サイクリングロードの左岸を北上する。

荒川サイクリングロードに入るとすぐ右手に清掃工場の煙突が見える。併設されているのが、さいたま市桜環境センター。その中には、余熱体験施設がある。清掃工場から出た余熱でお湯を沸かしたお風呂があるらしい。地元の憩いの場になっているそうだ。いつか行ってみたいと思った。

そのまま羽根倉橋へ行かずに、今日は、楽しいまわり道。少し進んだところを右に入り、ゴルフのクラブハウス前にある短い橋を渡る。

KURUからいつも遠くに見える2つの鉄塔がどんどん大きくなってきた。

向かって右がラジオ、左がテレビの電波塔だそうだ。ラジオの電波塔から四方に張り巡らされているワイヤーは遠くからでは見えない、近づくにつれ、その存在がはっきりしてきた。ワイヤーに鯉のぼりが付けられていたら…と、無理な想像するのも楽しい。私の頭の中は無数の鯉のぼりが泳いでいる。

そんなことを考えながら進んでいくと、左側にビニールハウスが見えてきた。「しびらきファーム」さんだ。福祉施設が運営母体。他にカフェやベーカリーも運営している。農園ができて6年目。最初の1年は順調にいちご栽培ができたが、その後洪水や寒波など様々な事象で同じように栽培できたことが一度もないそうだ。幾度となく困難に遭われてもめげずにやり続けている姿勢に頭が下がる。一人ひとりが丁寧に心を込めて育てた大切ないちごを心していただこう。

お邪魔した3月は、いちご狩りが30分食べ放題で楽しめる。ハウスに入ると地元の方たちで賑わっていた。皆さん楽しそう。

きれいにいちごの苗が並んでいる。3種類のいちごが栽培されていて、食べ比べすることができる。「紅ほっぺ」「章姫」「さがほのか」。ハウス内のみつばちさんも受粉作業で忙しそうだ。食べるのに夢中で、あっという間に時間が過ぎた。『あと5分です』とのお知らせに、それぞれの種類の選りすぐりを1粒ずつ、最後にゆっくりと味わった。どの種類もそれぞれの個性があって美味しい。味の濃さや酸味と甘みのバランスが違う。その中でも私のお気に入りは酸味が多めの「さがほのか」。いちごでお腹いっぱいだなんて幸せ。白いビニールハウスの中は日常を忘れさせてくれる別世界だった。指にはいちごの赤い色と幸せな甘い香りが残っている。

「しびらきファーム」さんを出て、住宅地を抜けると「Hito-tsuひとつながるカフェ」さんと「しびらきベーカリー」さんがある。今日はカフェが定休日なのでパン屋さんで可愛いみつばちのパンを選んでお土産にした。次はベーカリーの目の前にあるカフェにも行ってみたい。

途中の電柱に新開と書いてあった。新開で「しびらき」なんだ!初めて知った…。新しく開かれた土地なのだろうな…。

「しびらきファーム」さんのほど近くに桜並木がある。なんと桜が数輪咲いているところを見つけた。そこで、私たちの開花宣言をした。

この写真は撮影日から約1週間後に撮影したものです。

桜並木の通りの名前は、「鴨川堤桜通り」。地元の方に愛される、桜の穴場スポット。

この桜並木は、一段下に桜が植えてあるため花と自分の目線が近い。こんなに、間近で桜を見ることができるところもめずらしい。右に桜並木、左にロケットのようなテレビの電波塔。どこに来たのか?と思うぐらい、いつもとちょっと違う風景に心躍った。こんな近くに素晴らしいお花見ポイントと面白い風景があるなんて。KURUから歩きだと、少し距離がある。でも自転車ならば楽に行けるのだ。

桜並木を通り抜け、また荒川サイクリングロードへ。羽根倉橋の東側を目指す。羽根倉橋の東側の横断歩道からは、一段高く盛土された新しいサイクリングロードが見える。最近できたようで、道がきれいだ。小高い土手上からは、広大な畑が見える。畑では、田植えに向けてあぜ道を作っていた。

どんどん進んでいくと、治水橋(じすいはし)が見えてくる。治水橋の東側には、さいたま県警機動センターが見え、左に進んでいくと、埼玉県警察自動車訓練所がある。この日は、ちょうど白バイの訓練が行われていた。訓練の様子を外から少し見学させてもらった。これもまたそう見ることができない光景。

訓練所を後にすると、広大な田園風景が広がっている。通る風も、メタセコイヤの並木も、遠くに見える山並みもなんて素晴らしい。壮大な景色のおかげで、サイクリングしているときは日常でもなく、非日常に近い感情が溢れ出る。

田園を抜け、荒川サイクリングロードに再び。

西遊馬公園を横切り進んでいくと、埼玉栄高校の野球部が練習している!高校生とは思えない上手さ。体もしっかりしている。さすが高校野球で有名な学校だ。

そのグラウンド手前を左に曲がると魅力的な隠れ家的一角がある。そこではお蕎麦を食べられるお店屋さんがあったり、コーヒーと発酵のお店「BigMouse」さんがあったりする。昔の農家の古民家を改装しているそうだ。店内は、古い柱が生かされていて、オシャレで落ち着いた雰囲気のお店。ランチプレートは、2種類でハンバーグとキーマカレー。どちらも美味しそう。私はハンバーク。お皿には発酵の調味料がかかった添え野菜がたくさん並んでいる。それが魅力的で決め手になった。デザートセットで選んだのはプリンとザクロのソーダ。

どれも優しい味。店長さんのお人柄が出ているように思った。若くて気さくな店長さんは、昔からお味噌を造るのが好きだったそうだ。「一般的にお味噌は買うものと考えてしまうけれど、自分好みのお味噌を自分で造ることができるということ、そして発酵食品の美味しさを伝えたい。」と熱く語っていた。その思いをカタチにしたお店なのだ。

カフェスペースだけでなく、発酵食品のワークショップ、キャンプ場や、焚き火講習会までやっているそう。リモートワークにピッタリのコワーキングスペースもある。とても居心地の良いところ。看板猫ちゃんたちも気持ちよさそうにまどろんでいる。

心もお腹もいっぱいになったところで、さぁKURUへ帰ろう。

治水橋を渡って、今度はKURUがある荒川サイクリング右岸へ。あとはまっすぐ。黄色い建物を目印にして羽根倉橋(西)交差点へ。帰りは、自転車を降りずにぐるっとまわるルートで。

荒川サイクリングロードの土手はどこも菜の花で黄色い絨毯のようだ。菜の花の香りがほのかにする。

どんな季節もどんな場所も自転車で走ると特別なものになる。
これからもKURUを起点にして埼玉周辺の魅力を感じていきたいと思った。

KURUから
ちょこっと冒険、くるっとそこまで。
地域の魅力発見。
KURUringこれからも、少しずつ広げていきたいです。


筆者 Miki
staff Tatsu
協力 Shin
撮影 Kani


クルリング立ち寄り処

しびらきファーム(KURUから約4km)※webサイトが開きます
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しびらきベーカリー(KURUから約5km)
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Hito-tsuひとつながるカフェ(KURUから約5km)※Instagramが開きます
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鴨川堤桜通り(KURUから約3km)
埼玉県さいたま市桜区道場3丁目

BigMouse(KURUから約9km)※Instagramが開きます
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