2023年10月初旬。秋晴れ、気温朝21℃・日中26℃。9時00分出発、約50km。
荒川からコスモスと彼岸花と食欲の秋を感じるコース。
KURU~金笛しょうゆパーク~古民家にんじん木~千明だんご川島店~JAPANESE GELATERIA ASANOHA~KURU
クルリングコース 3 ◀◀◀今回のコースがご覧になれます
~自転車でつながる人と地域と~ 2022年7月16日にオープンしたKURUを拠点にサイクリング。 KURUring(クルリング)と名付け、埼玉周辺の季節や風景、風を感じられるコースを地元のサイクリストの方に教えていただきながら、美味しいものを食べたり、地域の方々とコミュニケーションをとったりしながらのんびり楽しくサイクリングしていきます。
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10月に入ってやっと涼しい秋らしい日がすこしずつ増えてきた。本日は爽やかな秋晴れで夏ライドより少し長めで、少し遅咲きの秋の花を楽しみながら、食欲の秋を満たすサイクリングコースを設定。
KURUを出て羽根倉通りを左に進む。交通量の多い道なので気を付けながら20m程進むと左手に土手へ上がれる小道が現れる。その先の階段を登ると土手上だ。
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KURUの黄色い建物を左にして荒川サイクリングロードの右岸を約5km北上。
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大宮カントリークラブのところから土手を降りたら右折し細い道に入る。そこからはしばらく真っ直ぐ。アンティークな自動車が所狭しと並んでいる整備工場を右折。伊佐沼まではクルリング2とほぼ同じルートで進む。
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クルリング2でも行った川越市にある経由地の伊佐沼はKURUから約11km。近くにひまわり畑がある。ひまわりの時期は終わったが刈り採ったあとに落ちた種が芽吹いて花咲いている。季節外れの小さなひまわりは太陽を向いている。人も植物も同じ。明るい方を向いていたい。
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ひまわり畑の奥にはコスモス畑もある。
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秋の伊佐沼。
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なるべく車通りの少ない田んぼの道を抜けながら、51号線へ向かう。交差点手前に相撲の土俵の看板が!読んでみると年6回開催される本場所の土俵は毎回荒木田という土で作り直されると書いてある。ここから各地へ運ばれているみたい。荒木田土という土の名前。初めて聞いた。特別な土がここにあることに驚いた。
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51号線を渡り、入間川方面へ。入間川サイクリングロードの正式名称は川越狭山自転車道。
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入間川サイクリングロードはいたる所に桜堤があり、春になるととっても美しいと評判。
山田桜堤の横を左手に進む。
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釘無橋を越えたら、次は落合橋へ。落合橋を渡り川島町へ入る。
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写真左奥に見える白い看板のある古民家はタテイスカンナ。キャンプ道具がたくさん並んでいるお店だそう。今日はお休みだったのでいつか店内を見てみたい。
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カーブした道を下り、道なりに進んでいくと左手に「金笛しょうゆパーク」が見えてくる。
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入口から甘い良い香りが・・・。金笛しょうゆパークには醤油蔵と直売店、そして木桶バウム工房などがある。工房からバームクーヘンの香りがお出迎え。その横にサイクルラックも複数完備。
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金笛しょうゆパークでは、お醤油を学べ、そして楽しむことができる。創業230年を超える長い歴史を持つ醤油蔵元の笛木醤油さんが4年ほど前から始めたそう。
予約をして、しょうゆ工場の見学。今日いただいた「金笛しょうゆ楽校」の教科書を紐解いていく。
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前蔵では、埼玉県産の大豆、そして小麦、天日塩が保管されている。素材とどのようにお醤油が作られていくかを聞き、その後実際の工程を見学に。
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大豆は一晩水に浸して蒸す、小麦は炒って砕く、大豆と小麦を混ぜて麹菌を加えて麹室というところで3日間かけて麹菌を増やすそう。それを麹と呼ぶのだそう。
麹と天日塩水を混ぜたものが諸味。それを1年から2年発酵・熟成させる。作るというより育てるということなのだなあと思った。諸味と書いて“もろみ”。教科書に書いてあった“もろみ”の漢字を見て奥深さを感じた。
そして圧搾し加熱し殺菌。検査などをして瓶などにつめて出来上がるとのこと。
実際の大豆、小麦、天日塩、麹菌を見せてもらいながら説明していただいた。
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知っているようで知らないことがたくさんある。
麹蔵では、それぞれ大中小の樽に分けた諸味を熟成の度合いがわかるように見せてくれる。熟成期間が長いものは色が濃い。香りも変化している。
樽にはおいしくなーれと子供の可愛い文字で書いてある。美味しいお醤油ができるには愛情も大事。
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仕込み蔵の入り口の階段を上がると樽が天井に飾られている。実際の樽よりは小さいそうだが人がすっぽり入る程大きい。階段をあがりきるとガラス越しにたくさんの大きな樽がある。この大きな樽の中の諸味に時折空気を入れてあげて熟成を促すそうだ。
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2階の樽と反対のガラス窓から見えるのは圧搾の機械。圧搾も3日間かけてゆっくりと重みをかけて絞り出す丁寧な作業だそう。そして、1階にある圧搾蔵を見学。
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コルクの板ようなシートは、諸味を圧搾した絞りかす。環境保護の一環として、ただ廃棄するのではなく飼料や肥料の一部として循環させているそうです。
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お醤油ができるまでを各蔵を見ながら丁寧に教えていただいた。今日の先生はというと…いつもは蔵でお醤油作りをしている職人さん。私たちからの質問にもどんどん答えてくださる。最後に先生と記念撮影。ありがとうございました。
蔵の前の門には未来へ繋ぐ100年プロジェクトが掲げられ、金笛しょうゆパークのロゴは笑顔が溢れている。
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見学のあとは…ずっと前から食べたかった、しょうゆソフトクリーム!!!!ソフトクリーム好きにはたまりません。ほのかな塩味と醤油の香り。とっても美味しい。
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せっかくなのでお醤油のお土産もゲット。
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少しお腹が空いてきた。次はランチだ!ランチ場所は、入間川の左岸側。
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釘無橋を渡ることもできるが、交通量が多いので下をくぐることに。
蔦の絡まるトンネルを抜けると、そこは・・・秋風そよぐ青空だった。
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この辺りは治水対策プロジェクトで一部工事中。
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さっき走った土手上に戻り、進んでいく。
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川島桜堤を抜け、出丸橋のところで降りる。あと1kmくらいでランチ場所。
右に行くとコスモス満開の道があって行きたくなるが、今はそちらへ行かず左折。大きく見える木を右手に走る。その次の角を右折して少し走ると左手に本日のランチ場所が見えてくる。「古民家にんじん木」さんへ。築100年を超す圧巻の古民家。手前に自転車ラックも完備。
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今日のランチは横田キッチン。日替わりでシェフが変わるそう。
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ワンプレートにのった6種類のお料理は全てが手の込んだ丁寧な優しい味。季節の野菜かぼちゃのスープでほっと一息。オムレツと同じくらいの大きさの万願寺唐辛子が見た目にもインパクトがある。チキンのカレークリームソースも絶品でクリームを少し残してパセリのピラフとともに食べると二度美味しい。秋鮭のトマトソースのパスタ。お腹も心も大満足。お店の雰囲気にもランチにも感動。
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その後イチゴそのまま丸ごと使ったかき氷をオーダー。練乳をかけて食べても美味しい。
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オーナーさんはガーデニングをやっているそう。庭にはローズマリーやミントが元気よく育っている。今日のランチで使用している器もお店の裏で作家さんが作っているそう。作家さんとは…なんと、今日のランチを作っているシェフの横田さん!にんじん木の裏手にあるアトリエで創作活動されている。店内には器だけでなく様々な作家さんの作品が展示され、販売もしている。
お店の名前にもなっているにんじん木(ニンジンボク)。お店の横で私たちを迎え、見送ってくれる。
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ランチの後、大きく見える木まで戻り、左側にコスモスの道がある。数十メートルだけれど夢のようなメルヘンの道。何度も通りコスモスと記念撮影。
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近くの田んぼでは稲穂が実っている。道の脇には紅白の彼岸花。そして、ふとした時に鼻をくすぐる金木犀の香り。秋を満喫。
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感動的なランチの後約4km、12号線まで出て、次の目的地の「千明だんご川島店」を目指す。ランチを食べてから結構すぐ…だけれど、だんご好きにはたまらない芳ばしい香りが私の胃袋の隙間を作った。「しょうゆだんご1本ください。」
目の前で焼き立てをだしてくれる「千明だんご」は大人気。私たちの到着前に100本近い電話オーダーが入っていたらしく大忙し。その間、焼いているところを見学させてもらった。その間にも続々と車でご来店。
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しょうゆだんごといっても私の知る普通のしょうゆだんごではなかった。ほんのり甘く、しょうゆというよりもコクがあって、みたらしやお味噌に近い感じがする。めちゃくちゃ美味しい。こんな美味しいおだんご食べたことない。とっても柔らかい。絶品!ブログを書いている今、千明だんごの柔らかさと味を再び思い出す。
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お腹いっぱいでも食べてよかった!と感想を言いながら、約1km自転車を走らせると…「JAPANESE GELATERIA ASANOHA」というジェラート屋さん発見! えっ、どうしよう。おだんご食べたばかりだ・・・でもせっかくだから食べたい。
駐輪場に行くと横にしのぶちゃんというヤギさんの家がある。しーちゃんと名前を呼ぶと来てくれて、人懐っこくてとっても可愛い。しーちゃんにしばらく遊んでもらったあとにジェラートをオーダー。入ってみると広いお庭にテーブルと椅子。奥は予約制でバーベキューもできるそう。
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私は青梅のジェラートと川島みそのジェラートのダブルをチョイス。青梅は爽やかサッパリ。川島みそは食べているとだんだんと洋酒の効いたチョコレートのような味に感じてくる。不思議な感覚。とっても美味しかった。
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お腹も心も大満足!帰りも秋晴れを楽しみながらKURUまでノンストップで。
入間川の左岸から荒川サイクリングロードへと入る。あとはまっすぐ。黄色い建物を目印にして。空にはモーターパラグライダーが悠々と飛んでいる。
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サイクリングロードの土手は緑色と黄金色が混ざっている。ところどころ赤い彼岸花も見える。秋桜もまだ咲いている。土手の色と雲や空、香る風から秋を感じた一日だった。あ~、お腹いっぱい。
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どんな季節もどんな場所も自転車で走ると特別なものになる。
これからもKURUを起点にして埼玉周辺の魅力を感じていきたいと思った。
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KURUから
ちょこっと冒険、くるっとそこまで。
地域の魅力発見。
KURUringこれからも、少しずつ広げていきたいです。
筆者 Miki
staff Tatsu
協力 Shin
撮影 kuu
クルリング立ち寄り処
金笛しょうゆパーク(KURUから約21km)
埼玉県比企郡川島町上伊草660
https://kinbue-park.jp/
古民家にんじん木(KURUから約16km)
埼玉県比企郡川島町出丸中郷1724
https://www.instagram.com/ninjinboku_kominka/
千明だんご(KURUから約19km)
埼玉県比企郡川島町大字新堀292-1
JAPANESE GELATERIA ASANOHA(KURUから約20km)
埼玉県比企郡川島町下狢445-5
https://jg-asanoha.jp/