KURUring(クルリング) コース 4(C50_02)

2024年2月中旬。晴れ、北風風速7m、気温朝9℃・日中17℃。9時00分出発、約50km。
冬の荒川は北風が強く吹く日も多く、今回は北上せずに南下を計画。
グラベルのルートをはさみつつ荒川の右岸を南下した。念願の荒川BASEさんを訪問。人の温かみと春の芽吹きを感じるコースとなった。

KURU~荒川BASE~キッチンとれたて~1110 CAFE / BAKERY~_SHIP KOMBUCHA Brewery&Taproom~KURU

クルリングコース 4 ◀◀◀今回のコースがご覧になれます

~自転車でつながる人と地域と~   2022年7月16日にオープンしたKURUを拠点にサイクリング。
KURUring(クルリング)と名付け、埼玉周辺の季節や風景、風を感じられるコースを地元のサイクリストの方に教えていただきながら、美味しいものを食べたり、地域の方々とコミュニケーションをとったりしながらのんびり楽しくサイクリングしていきます。

荒川の冬は荒川峠とも呼ばれるほどの北風が吹く日も多い。そんな2月に入ってのサイクリングはいつもの北上ではなく、埼玉県を出て東京方面へ行ってみようということになった。今日も強く北風が吹いている。ということは今回の南下するルートとしては追い風となる。帰り道の向かい風に対応できるように体力温存も頭にいれておこう。

KURUを出て羽根倉通りを左に進む。交通量の多い道なので気を付けながら20m程進むと左手に土手へ上がれる小道が現れる。その先の階段を登ると土手上だ。

KURUの黄色い建物を通って、羽根倉橋の下を走って秋ヶ瀬橋へ向かおう。

フクロウのトーテムポールがある。このあたりには木彫りのフクロウがいたる所にあるらしい。どなたが彫ってどうしてここに置いたのだろう。

自転車の魅力は思い立った時に横道に入ったり、ちょっとした冒険ができたりすることだと思う。ポコポコと風が何かにあたる音がする。身近に自然がある幸せを感じた。

あっ、ここにもフクロウ。本日2体目の木彫りのフクロウ。

道端には綿毛をまとったタンポポや謎の紫色の小さい花たち。春の芽吹きを感じる。

もっと荒川に近寄ってみる。あっ、またそこにもまたフクロウ。本日3体目の木彫りのフクロウ。フクロウを探すサイクリングも楽しそう。

綺麗に富士山が見える。富士山が近くに感じる。旅気分。

次の秋ヶ瀬橋まで農道をゆっくりと走る。ところどころに野焼きをした跡があり、春を迎える準備を着々と進めているようだ。

秋ヶ瀬橋が見えてきた。

秋ヶ瀬橋を越えたらサイクリングロードへ。追い風でスイスイ。

朝霞大橋を横目に少し走ると朝霞水門。水面がキラキラしている。風があるおかげで美しさが増している。

朝霞水門からの圧倒的な富士山。

途中、地元の学生さんたちが持久走?をしていた。先生たちがタイムを計測したり、応援している。きっとこの辺の季節の風物詩なのだろう。

KURUからスタートして、羽根倉橋、秋ヶ瀬橋、武蔵野線陸橋、朝霞水門、幸魂大橋、首都高5号池袋線、戸田橋、東北新幹線、埼京線・高崎線・東北本線、新荒川大橋、新岩淵水門、鹿浜橋、五色桜大橋くぐり、江北橋から荒川サイクリングロードを出て右方向へ行き歩道橋を降りたら、念願の荒川BASEさんまであと少し。

荒川BASEさんに到着!!サイクリングロードからとても近い!!

今回のクルリングは平日。荒川BASEさんはKURUと同い年。営業日も土日で同じ。今まで営業日の関係で訪問ができなかった。

荒川BASEさんで自転車のメンテナンスをしている芝川サイクルモータースの矢作さんにその事情をお話し、今回是非お邪魔したいと相談をしたところ・・・なんと!中を見せていただけることになった!!オーナーである福地さんにご快諾いただけたのだ。しかも、特別に開けていただき、コーヒーだけでなく矢作さんお手製のプリンまでご用意いただける幸運。本当にご親切にしていただいた。

まずは建物拝見。1階はカフェと自転車メンテナンスコーナーがある。カフェメニューも豊富。コーヒーやケーキだけでなく食事もできる。

自転車のかわいいオブジェがある。

2階はグループなどの大人数の場合に利用の他、イベントなどでスペースを貸すこともあるそう。

3階はまたビックリ。5部屋いろんなタイプの個室があり、シャワーも完備。サイクリストがゆっくり休憩できるようにと作ったそうだ。3階の窓から荒川サイクリングロードが望める。

いろいろ考えられた素晴らしい施設だ。

中を隅々まで拝見させていただいて・・・次は矢作さんが作ってくれたプリン!!

昔ながらの固めのプリン!懐かしくもあり新しくもあり甘さ控えめで本当に美味しかった。矢作さんは昔シェフもしていたそう。どれだけ引き出しがあるのか!と驚いた。(※矢作さんのプリンは通常メニューにはないのでご注意ください)

美味しいプリンとコーヒーを堪能し終わる頃に・・・なんと、オーナーの福地さんと店長の山崎さんが貴重な時間を割いて、来てくださったのだ。荒川BASEを何故作られたのか、来店される方々との出会いなど、荒川BASEの楽しい日々について目を輝かせて私たちにお話しくださった。スタッフの方々のお人柄がにじみ出ている優しい空間、荒川BASEだと思った。

(福地さんと山崎さんと矢作さんと全員集合の写真を撮り忘れました・・・すみません)

福地さんはものづくりの会社を営まれている。この荒川BASEの建物は元は工場。荒川沿いという立地を活かして何かできないかと考え、工場をリノベーション!!そこにサイクリスト向けのカフェが生まれ、ものづくりの技術をこのカフェでも発揮している。器やスプーンに荒川BASEと名を入れるだけでなく、お店の自転車に装着しているベルのスペーサーに荒川BASEと店名を刻んでいる。荒川BASEへの愛が感じられる。

実際の営業中のメニューはこんな感じ。

楽しい時間はあっという間、素敵なお話を沢山お聞かせいただきました。荒川BASEの皆さま、営業日外であるにもかかわらずお忙しい中ありがとうございました。

次は荒川BASEから3.5kmのキッチンとれたてへ向かう。江北橋を渡り対岸の荒川サイクリングロード左岸へ。

五色桜大橋をくぐると、サイクリングロードにはピンク色の桜の木が並び菜の花が咲いている。

キッチンとれたては、地元の採れたての野菜をふんだんにつかったメニューが有名で荒川を走るサイクリストの胃袋を掴んでいるそうだ。この日は2階が改装工事中で今回は1階のみ見学。外にはかわいいサイクルラックがあり、店内に入ると地域のお知らせやサイクリストへの案内がある。改装工事が終わったらお野菜たっぷりのランチを食べてみたい。

キッチンとれたてから1kmの1110 CAFE / BAKERYへ。このあたりは趣のある工場が点在している。

1110 CAFE / BAKERYがある敷地に到着。カフェだけでなくいくつかのお店がある。

1110 CAFEをイチイチイチマルカフェと呼ぶかと思っていたら、な、な、なんと・・・川口カフェと読むらしい。(荒川BASEの矢作さんに教えていただいた。)

㈱大泉工場という会社の広大な敷地の中にあるカフェが1110 CAFE / BAKERY。敷地内には梅や桜やたくさんの草木が植えてある。近くの方々やサイクリストの憩いの場になっているのが分かる。

OKSと書いてある建物がある。調べてみると・・・会社の信念にかかわる重要な文字であることが分かった。「OKS」(Oizumi Kojo create Smile)。100年以上続く㈱大泉工場は「地球を笑顔で満たす」ことをゴールに掲げているそうだ。

1110 CAFE / BAKERYでランチ。サラダとスープのファーマーズセットを選択。ショーケースに美味しそうなパンが並んでいる。私はプラスでシナモンロールとオーガニックハーブティーもオーダー。今月のスープはカレー。とても優しい味。シナモンロールも同じく優しい甘さ。たっぷりかかっているクリームシュガーは今まで食べたことのないふわっとした触感。甘さ控えめでもっと食べたくなるほど。パンは柔らかいところと、カリカリとしたところのコンビネーションが素晴らしい。さすが予約オーダーも受け付けている意味が分かる。

同じ敷地内にある_SHIP KOMBUCHA Brewery&Taproomへ。

昆布茶??かとおもいきや、全然別物!

お茶からできた発酵スパークリングドリンク。販売だけでなく製造もここでしているそう。コンブチャ初体験。味見をさせていただいて、ジュースでもない、お茶でもない、シャンパンのようにも感じる複雑な優雅な優しい味に感動。お土産も購入。

こちらのコンブチャはどのフレーバーも世界大会で受賞したことがあるとのこと。今まで知らなかった発酵飲料。世界大会があることにも驚いた。

桜の咲くころはもっと素敵な場所になっているだろうと想像しながら・・・さあKURUへ帰ろう。ノンストップで。

帰りは向かい風。サイクリングロードを北上。新荒川大橋を渡り右岸へ。

途中、カモメの大群が・・・。昔観たヒッチコックの映画を思い出しながら、ビックリさせないようにと、そろりそろりとカモメさんの脇を通り抜ける。

荒川サイクリングロード右岸を隊列組みながら風よけになってもらって走行。行きとは違いスイスイとはいかないが午後になり風が弱まったので助かった。

ずーっとまっすぐサイクリングロードを走る。

黄色い建物、KURUが見えてきた。

いつものサイクリングロードから脇にそれるとそこは別世界。旅に出たかのように景色が変わり、土・石・草・風・川、自然をより感じられる。ガタガタ、ズルッ、シャーっとさまざまな振動が伝わる。自転車の楽しみ方が増え、自転車でつながる人の優しさに触れたいい一日だった。

どんな季節もどんな場所も自転車で走ると特別なものになる。
これからもKURUを起点にして埼玉周辺の魅力を感じていきたいと思った。

KURUから
ちょこっと冒険、くるっとそこまで。
地域の魅力発見。
KURUringこれからも、少しずつ広げていきたいです。
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筆者 Miki
staff Tatsu
協力 Shin
撮影 kuu
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クルリング立ち寄り処

荒川BASE(KURUから約22km)※webサイトが開きます
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キッチンとれたて(KURUから約20km)※webサイトが開きます

1110 CAFE / BAKERY(KURUから約19km)※Instagramが開きます
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